注目銘柄

    注目銘柄 2025/10/8 08:25
    (8306) 三菱UFJフィナンシャル・グループ 国立競技場、“MUFGスタジアム”誕生へ
    (8306)三菱UFJフィナンシャル・グループは、東京都新宿区の国立競技場のネーミングライツ(命名権)を取得する見通しとなった。契約は5年間で総額100億円規模とされ、スタジアムの命名権契約としては国内最大規模となる。新名称は「MUFGスタジアム(仮称)」などが検討されており、今月中にも正式発表される見込みだ。五輪後も国際大会や音楽イベントなどが多数開催される象徴的施設であり、ブランド発信と社会貢献を兼ねた戦略的投資といえる。

    同社は2026年3月期に、純利益を前期比7%増の2兆円とする目標を掲げ、過去最高益の更新を見込む。経常利益は2兆8,500億円を計画。金利上昇局面での海外収益拡大や法人取引の好調が寄与し、業務純益も38%増の2兆2,000億円に伸びる見通しだ。2025年3月期も純利益1兆8,629億円と2期連続で最高益を更新中であり、国内メガバンクの中でも突出した収益力を維持している。

    株主還元にも積極的で、年間配当は70円(前期比6円増)を計画。自社株買いも継続して実施しており、資本効率の改善が進む。従来は中長期的にROE(自己資本利益率)9〜10%を目標としていたが、2024年度に9.9%まで到達したことを受け、東証基準で12%への引き上げを目指すと公表した。金融業界では異例の高水準であり、安定した収益基盤と資本効率の両立を志向する姿勢が鮮明だ。

    市場では「象徴的施設でのネーミングライツ取得は、金融グループとしての信頼性と社会的存在感を同時に高める動き」との評価が出ている。収益力とブランド力の両面で、MUFGの攻勢は今後さらに強まる見通しだ。

株式情報更新 (10月25日)


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