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(6723) ルネサスエレクトロニクス ルネサス株、ついに反撃! 7.2%急騰の裏に“底入れシグナル
(6723)ルネサスエレクトロニクスの株価が7.2%高と急騰した。市場では、長らく続いた下落基調に歯止めがかかったとの見方が浮上している。時間外取引で買いが先行したことをきっかけに、寄り付き後も買いが続き、短期資金の流入が相場を押し上げた。業績悪化懸念がすでに織り込まれていたことから、市場では「悪材料出尽くし」との見方が広がり、需給改善と回復期待の両面から買いが加速した格好だ。
ただし、実際の業績は依然として厳しい。2025年12月期第2四半期累計(1〜6月)の連結決算では、売上高6,343億円(前年同期比10.7%減)、営業利益613億円(同58.4%減)と大幅な減益となり、最終損益は1,753億円の赤字に転落した。前年同期の1,395億円黒字からの急変は、米ウルフスピード(Wolfspeed)社への支援契約に伴う特損計上が影響したものだ。
通期予想について、会社側は純利益を「非開示」としているが、市場予想では営業利益2,000億円台後半とされ、慎重な見方が多い。IFISの集計によれば、通期経常予想は前週比で25%下方修正されており、外部機関による評価も割れている。
とはいえ、車載向け半導体需要は底堅く、次世代EV制御チップや産業用制御ICの新製品投入が予定されており、長期的な成長余地は大きい。今回の急騰は短期的なリバウンド色が強いが、需給の改善や特損除く利益水準の回復が確認されれば、株価は本格的な上昇トレンドに転じる可能性もある。市場では今、ルネサスが“再浮上”できるかどうかの分水嶺に立っている。
ただし、実際の業績は依然として厳しい。2025年12月期第2四半期累計(1〜6月)の連結決算では、売上高6,343億円(前年同期比10.7%減)、営業利益613億円(同58.4%減)と大幅な減益となり、最終損益は1,753億円の赤字に転落した。前年同期の1,395億円黒字からの急変は、米ウルフスピード(Wolfspeed)社への支援契約に伴う特損計上が影響したものだ。
通期予想について、会社側は純利益を「非開示」としているが、市場予想では営業利益2,000億円台後半とされ、慎重な見方が多い。IFISの集計によれば、通期経常予想は前週比で25%下方修正されており、外部機関による評価も割れている。
とはいえ、車載向け半導体需要は底堅く、次世代EV制御チップや産業用制御ICの新製品投入が予定されており、長期的な成長余地は大きい。今回の急騰は短期的なリバウンド色が強いが、需給の改善や特損除く利益水準の回復が確認されれば、株価は本格的な上昇トレンドに転じる可能性もある。市場では今、ルネサスが“再浮上”できるかどうかの分水嶺に立っている。