アンジェスは、2025年9月4日、カナダのVasomuneと共同開発しているTie2受容体アゴニスト「AV-001」を使用した新たな医師主導臨床試験を開始すると発表した。AV-001が血液透析によって引き起こされる細胞毒性脳浮腫を軽減し、脳の白質の機能を維持できるかを評価する。良好な結果が得られれば、より大規模な試験も検討する。

末期腎不全患者の最大90％が利用する血液透析では、脳の構造的・機能的変化と関連して、混乱、せん妄、長期的な認知機能低下といった症状を引き起こす。特に55歳以上の患者では、その70％が中程度から重度の認知障害を引き起こし、大きな課題となっているとしている。

アンジェスの株価は+2.86％の108円で推移している。