S&Pグローバル・レーティングは、（9434）ソフトバンクに長期発行体格付け「BBB」を付与したと発表した。アウトルックは「安定的」だ。国内通信市場での堅実な事業基盤と安定したキャッシュフロー創出力が評価された結果だ。

ソフトバンクは、今後2～3年にわたり国内市場で第3位の地位を維持する見込み。個人向け移動通信事業では約24％の市場シェアを持ち、NTTグループ、KDDIに次ぐ位置を確保している。年間5,000億円以上のフリーオペレーティング・キャッシュフロー（FOCF）が見込まれ、有利子負債対EBITDA倍率も2倍台前半を維持する予想だ。

親会社ソフトバンクグループ（9984）の格付け「BB＋」を2ノッチ上回る評価を受けた。親子間取引のリスクを抑えるガバナンス体制が整っていることが理由だ。非通信分野の事業拡大もプラス要因だ。メディア、EC、金融・決済といった分野で国内通信3社中最大の基盤を持つことが、通信事業の顧客基盤維持に寄与している。

アウトルックは「安定的」とされており、通信事業での市場地位と収益力が1～2年は維持される見込み。