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    米国株、1月29日はビッグテック決算に失望売り ナスダック急反落、ダウは辛うじて持ちこたえる
    ビッグテック決算を受けて先行きへの警戒感が一気に強まり、AIクラウド関連への期待先行の買いが巻き戻されたことが、この日の相場を決定づけた。決算自体は大崩れではなかったものの、投資負担の増加や成長率の鈍化が意識され、テクノロジー株を中心に売りが広がった。

    NYダウ平均 49,071.56(+55.96)
    ナスダック 23,685.12(-172.33)

    1月29日の米国株式市場は、指数間で明暗がはっきり分かれる展開となった。NYダウ平均はエネルギーやディフェンシブ株が下支えとなり小幅高を確保した一方、ナスダックは主力ハイテク株の下落が重なり、まとまった下げとなった。相場全体としては、決算シーズンの本格化を背景に「業績の質」を見極める動きが一段と強まった一日だ。

    セクター別では、情報技術が軟調だった。クラウド分野ではマイクロソフトが売られ、成長率の減速やAI投資に伴うコスト増への懸念が株価の重荷となった。ソフトウエア株全般にも波及し、ナスダックの下落を主導した。半導体では、エヌビディアが相対的に底堅かったものの、指数全体を押し上げるほどの力はなく、投資家の視線が一段と厳しくなっていることを印象づけた。

    一方、ダウ平均を支えたのはエネルギーと生活必需品だ。原油価格の底堅さを背景にエクソンモービルなどのエネルギー株が堅調に推移し、ディフェンシブ色の強い銘柄にも資金が向かった。金融株は方向感に欠けたが、大きく崩れる動きは見られず、指数全体の下値を限定的にした。

    経済指標面では、この日に発表された米指標に大きなサプライズはなく、市場の焦点はもっぱら企業決算に向いていた。FRBの金融政策についても新たな材料はなく、金利見通しは落ち着いた状態を保った。結果として、マクロ要因よりもミクロ要因、すなわち企業ごとの業績内容が株価を左右する一日となった。

    個別銘柄を見ると、クラウドやソフトウエア関連の下落が目立つ一方、広告関連ではメタ・プラットフォームズが比較的しっかりとした動きを見せ、デジタル広告需要の底堅さを示した。消費関連ではアップルが小動きにとどまり、市場全体の方向感を決める存在にはなり切れなかった。

    ダウ構成銘柄では、キャタピラーが前日比で2%を超える上昇となり、指数押し上げへの寄与が最大となった。世界的なインフラ投資や資本支出の回復期待が改めて意識され、景気敏感株の代表格として買いが集まったことが背景だ。一方で、テクノロジー比率の高い銘柄がダウには少ないこともあり、ナスダックが大きく下げる中でもダウ平均は小幅高に踏みとどまる結果となった。

株式情報更新 (2月6日)


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