注目銘柄
2025/11/6 16:44
(9684) スクウェア・エニックス HD 海外スタジオ再編で減益見通し 26年3月期純利益31%減へ
組織改革で特損計上、効率的な開発体制を構築
(9684)スクウェア・エニックス・ホールディングスは6日、2026年3月期の連結純利益が前期比31%減の169億円になる見通しだと発表した。従来予想(18%増の287億円)から118億円下方修正した。海外開発スタジオの閉鎖などに伴い、再編費用として特別損失118億円を計上する。AIの進化や市場のデジタルシフトを踏まえ、開発体制の再構築を急ぐ。
2026年3月期第2四半期(4〜9月)の売上高は1338億円で前年同期比15%減。営業利益は27億円(同29%増)と採算改善が進んだが、特損計上により純利益は100億円(同15%減)にとどまった。主力のデジタルエンタテインメント事業は「キングダムハーツ」シリーズなど過去作販売の反動で減収したが、開発費と広告費の抑制で営業黒字を確保した。MMOやスマホゲームも軟調だった一方、ライツ・プロパティ事業では有力IPのロイヤリティ収入増が寄与した。
通期では売上高2,800億円(前期比14%減)、営業利益410億円(同1%増)を維持し、配当も前回予想どおり中間54円・期末75円(株式分割考慮前換算)を予定する。桐生隆司社長は「データに基づく市場志向型の開発へ転換し、グローバルでの競争力を高める」と強調した。再編完了後は開発・マーケティング両面での効率化が期待される。
業績の下方修正は一時的な特損によるものだが、新体制の効果が顕在化するまで収益の低迷が続く可能性がある。中長期的には開発効率化とIP活用の成果に注目したい。
(9684)スクウェア・エニックス・ホールディングスは6日、2026年3月期の連結純利益が前期比31%減の169億円になる見通しだと発表した。従来予想(18%増の287億円)から118億円下方修正した。海外開発スタジオの閉鎖などに伴い、再編費用として特別損失118億円を計上する。AIの進化や市場のデジタルシフトを踏まえ、開発体制の再構築を急ぐ。
2026年3月期第2四半期(4〜9月)の売上高は1338億円で前年同期比15%減。営業利益は27億円(同29%増)と採算改善が進んだが、特損計上により純利益は100億円(同15%減)にとどまった。主力のデジタルエンタテインメント事業は「キングダムハーツ」シリーズなど過去作販売の反動で減収したが、開発費と広告費の抑制で営業黒字を確保した。MMOやスマホゲームも軟調だった一方、ライツ・プロパティ事業では有力IPのロイヤリティ収入増が寄与した。
通期では売上高2,800億円(前期比14%減)、営業利益410億円(同1%増)を維持し、配当も前回予想どおり中間54円・期末75円(株式分割考慮前換算)を予定する。桐生隆司社長は「データに基づく市場志向型の開発へ転換し、グローバルでの競争力を高める」と強調した。再編完了後は開発・マーケティング両面での効率化が期待される。
業績の下方修正は一時的な特損によるものだが、新体制の効果が顕在化するまで収益の低迷が続く可能性がある。中長期的には開発効率化とIP活用の成果に注目したい。

