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    伊藤忠・三井物産、豪BHPから鉄鉱石権益取得
    (8001)伊藤忠商事と(8031)三井物産は、世界最大級の資源会社である豪BHPグループが保有するオーストラリア・ミニスターズ・ノース鉄鉱床の権益を共同で取得することで合意した。両社は既存の鉄鉱石事業で蓄積してきた知見を活かし、長期安定的な鉄鉱石供給体制を強化する狙いだ。

    オーストラリアは日本にとって最大の鉄鉱石輸入国であり、両社は豪州事業基盤の拡充を進めている。今回の権益は鉱量・品位ともに高水準とされ、今後の開発進捗次第ではアジア市場を中心に戦略的に供給を拡大できる可能性が高い。

    鉄鉱石は中国をはじめとする新興国の需要に左右されやすいが、インフラ投資や自動車・造船産業の需要が底堅いことから、中長期的には堅調な国際市況が見込まれている。加えて、カーボンニュートラルの潮流を受けて高品位鉱石の需要が増す中、両社の権益確保は成長戦略の一環と位置付けられる。

    伊藤忠と三井物産は資源・エネルギー分野で過去から競合しつつ協調関係も築いており、今回の取得は両社の利益拡大のみならず、日本全体の資源安定確保にも資する案件といえる。

株式情報更新 (9月12日)


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