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    2023/5/8 10:38
    (5727) 東邦チタニウム 航空機向けチタン製品の生産能力を1割超引き上げ
    東邦チタニウムはロシア産からの代替需要を受け、航空機向けチタン製品の生産能力を1割超引き上げる。航空機向けチタン材のロシア産比率は、市場全体の約10%程度とされている。主なチタン生産国はアメリカ、日本、ロシア、中国、カザフスタン、ウクライナ、インド、ノルウェーなどだが、アメリカと日本が市場の大部分を占めている。ただし、ロシアは大量生産が可能なため、一部の航空機メーカーにとっては重要な供給源となっている。

    ロシアの軍事侵攻で主産地の一つであるウクライナ産鉱石の供給が滞り、チタンの原料鉱石の価格が上昇している。鉱石から作る中間原料「スポンジチタン」の米国の消費量は22年には、75%増の2万8000トンとなっていた。

    東邦チタニウムはサウジアラビアの合弁会社が持つスポンジチタン工場の稼働率を、現在の7割からフル稼働に引き上げ、生産能力を現在の年間約3万6000トンから4万トン超に拡大する。スポンジチタンは、航空機のフレーム、エンジン部品、ミサイル部品などに加工する。

株式情報更新 (5月4日)


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