東海カーボンの2020年12月期第3四半期(1-9月)の経常利益は87.2％減の61億円となった。通期は90.6％減の50億円を計画している。主力の黒鉛電極事業とカーボンブラック事業、タイヤ産業が低調に推移した。

主なセグメント別では、黒鉛電極事業の営業利益は99.1％減の3.1億円(中間期は95.1％減)。黒鉛電極販売量の減少や市況の悪化、生産調整による原価率上昇などが影響した。

カーボンブラック事業の営業利益は91.9％減の6.4億円(中間期は▲1.8億円)。タイヤメーカーなどの活動停滞や販売数量の減少などが影響するも、中間期より改善した。

ファインカーボン事業の営業利益は1.7％増の50億円(中間期は0.8％増)。高付加価値商品であるソリッドSiC(シリコンカーバイド)製品が堅調に推移した。

東海カーボンの株価は12円高の1206円で推移している。