注目銘柄
米国株、2月3日は「AIがソフト業界を壊す」恐怖で急ブレーキ ナスダック急落、ダウもテック急落が直撃
生成AIの進化がソフトウエア企業の収益モデルを揺さぶるとの見方が一気に広がり、これまで買われてきたAI・ソフト関連に利益確定売りが集中した。決算発表を前にしたポジション調整も重なり、ハイテク主導でリスクオフが強まった一日だ。
NYダウ平均 49,240.99(-166.67)
ナスダック 23,255.19(-336.92)
米国株は2月3日、指数の方向性は同じでも温度差が出た。ナスダックは主力テックの下げが連鎖し、幅広い成長株に売りが波及して下落幅が膨らんだ。NYダウ平均も下げたが、景気敏感株やディフェンシブ株の下支えで下落は相対的に抑えられた。市場心理は「AIは追い風」から「AIは競争激化の引き金」へ一瞬で傾き、バリュエーション調整が前面に出た格好だ。
セクター別では、情報技術が主役の下落となった。ソフトウエアは売りの中心で、企業向けIT投資の減速懸念という従来の材料に加え、AIが業務アプリや分析サービスの付加価値を侵食しかねないとの警戒が強まった。代表例として、セールスフォースやアドビなどが急落し、相場全体のムードを冷やした。半導体も連れ安で、エヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズといったAI関連が下げ、期待先行のポジションが圧縮された。クラウド関連も重く、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムは買いの手が鈍り、指数寄与度の大きい銘柄が売られたことがナスダックの下落を決定づけた。
一方、相対的に底堅かったのは生活必需品や一部のディフェンシブ、景気敏感の選別買いだ。小売ではウォルマートが堅調で、実店舗×デジタルの強さが評価され、相場全体が荒れる中でも資金の逃げ場になった。工業株や資本財の一角も下値は限定的で、ハイテクからの資金シフトが断続的に入った。
米重要経済指標については、この日は市場の方向を決めるほどの大きなサプライズが乏しく、材料は企業決算とテーマ株の需給に偏った。加えて、米政府の運営を巡る不透明感から一部の統計発表が遅れる可能性が意識され、短期筋は積極的にリスクを取りにくい地合いだった。FRB関連では、地区連銀総裁の発言で生産性の改善を評価する声がある一方、インフレの「最後の一段」が読みづらいとの慎重姿勢も残り、株式の安心材料にはなり切れなかった。
個別株の温度差は鮮明だった。AIの勝ち組と目されてきた大型テックが売られ、ソフトウエアの下げが加速する一方、好材料がある銘柄には買いが入るなど、指数よりも銘柄の中身で勝負する局面に入っている。決算が続く中で「売上が伸びていてもコストが増えれば売られる」という、成長株に厳しい値付けが戻りつつある。
最後にダウ構成銘柄の焦点だ。ダウは価格加重のため、値がさ株の急落が指数を大きく動かすが、この日はアイ・ビー・エムが前日比で約8%安と急落し、指数へのマイナス寄与が最大となった。ソフトウエア・ITサービス領域への競争激化懸念が強まる中で売りが集中し、同じく大幅安となったセールスフォースと合わせて「ダウの下げの芯」になったことが、この日の象徴と言える。
NYダウ平均 49,240.99(-166.67)
ナスダック 23,255.19(-336.92)
米国株は2月3日、指数の方向性は同じでも温度差が出た。ナスダックは主力テックの下げが連鎖し、幅広い成長株に売りが波及して下落幅が膨らんだ。NYダウ平均も下げたが、景気敏感株やディフェンシブ株の下支えで下落は相対的に抑えられた。市場心理は「AIは追い風」から「AIは競争激化の引き金」へ一瞬で傾き、バリュエーション調整が前面に出た格好だ。
セクター別では、情報技術が主役の下落となった。ソフトウエアは売りの中心で、企業向けIT投資の減速懸念という従来の材料に加え、AIが業務アプリや分析サービスの付加価値を侵食しかねないとの警戒が強まった。代表例として、セールスフォースやアドビなどが急落し、相場全体のムードを冷やした。半導体も連れ安で、エヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズといったAI関連が下げ、期待先行のポジションが圧縮された。クラウド関連も重く、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムは買いの手が鈍り、指数寄与度の大きい銘柄が売られたことがナスダックの下落を決定づけた。
一方、相対的に底堅かったのは生活必需品や一部のディフェンシブ、景気敏感の選別買いだ。小売ではウォルマートが堅調で、実店舗×デジタルの強さが評価され、相場全体が荒れる中でも資金の逃げ場になった。工業株や資本財の一角も下値は限定的で、ハイテクからの資金シフトが断続的に入った。
米重要経済指標については、この日は市場の方向を決めるほどの大きなサプライズが乏しく、材料は企業決算とテーマ株の需給に偏った。加えて、米政府の運営を巡る不透明感から一部の統計発表が遅れる可能性が意識され、短期筋は積極的にリスクを取りにくい地合いだった。FRB関連では、地区連銀総裁の発言で生産性の改善を評価する声がある一方、インフレの「最後の一段」が読みづらいとの慎重姿勢も残り、株式の安心材料にはなり切れなかった。
個別株の温度差は鮮明だった。AIの勝ち組と目されてきた大型テックが売られ、ソフトウエアの下げが加速する一方、好材料がある銘柄には買いが入るなど、指数よりも銘柄の中身で勝負する局面に入っている。決算が続く中で「売上が伸びていてもコストが増えれば売られる」という、成長株に厳しい値付けが戻りつつある。
最後にダウ構成銘柄の焦点だ。ダウは価格加重のため、値がさ株の急落が指数を大きく動かすが、この日はアイ・ビー・エムが前日比で約8%安と急落し、指数へのマイナス寄与が最大となった。ソフトウエア・ITサービス領域への競争激化懸念が強まる中で売りが集中し、同じく大幅安となったセールスフォースと合わせて「ダウの下げの芯」になったことが、この日の象徴と言える。
