注目銘柄

    注目銘柄 2025/10/17 08:08
    (6857) アドバンテスト AI半導体特需で過去最高益へ 26年3月期は営業益3,000億円見込む
    アドバンテストは、AI半導体の生産拡大を背景に試験装置の販売が好調だ。複数機能を1チップに集約するSoC(システム・オン・チップ)向け装置がけん引し、円高の影響を吸収して増収増益を確保した。半導体構造の複雑化による試験時間の長期化も追い風となっている。

    同社は2025年のSoC向け試験装置市場規模を57億〜63億ドルと見込み、従来予想(42億〜48億ドル)から上方修正した。2024年実績(41億ドル)から中間値ベースで約5割の拡大となる見通しで、米国テック大手を中心にAI半導体開発競争が続くなか、需要は高水準を維持している。

    2025年3月期の連結業績は売上高7,797億円(前期比60%増)、営業利益2,281億円(同2.8倍)、当期純利益1,611億円(同2.6倍)と大幅増益だった。続く2026年3月期は、売上高8,350億円、営業利益3,000億円、純利益2,215億円を予想しており、いずれも過去最高を更新する計画だ。財務基盤も堅調で、自己資本比率は70%超と安定している。

    AI半導体需要が世界的に拡大するなか、試験装置市場の構造的成長が続く見通し。アドバンテストは技術力と高収益モデルで優位性を確保しており、円高の影響を吸収できる体質を持つ。中期的にも「買い」判断を維持する。

株式情報更新 (10月20日)


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