12月の小売売上高は前月比0．4％増と、市場予想の0．6％増を下回った。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、44．3となり前月のマイナス10．9から上昇し、市場予想のマイナス5．0を大きく上回った。新規の失業保険申請は、前週比1万4000件増の21万7000件と悪化、失業保険受給者総数は185万9000人と、1万8000人の減少となった。

短期的な過熱感が意識され、ダウ平均は一進一退となっている。12月の米小売売上高が市場予想を下回ったことが重しとなり、 ウォルト・ディズニー、マクドナルドが安い。中国スマホ販売の不調が伝わったアップルも4％近く下落した。ユナイテッドヘルス・グループは、売上高が市場予想に届かず、6％下落した。

バンク・オブ・アメリカは、トレーディング業務が好調で、純利益は67ドルと前年同期比で倍増した。モルガンスタンレーも投資銀行部門が好調で増収増益。過去最高益の台湾ＴＳＭＣは5％あまり上昇した。ＡＩ半導体が好調で、4四半期連続の増収増益となった。

ＦＲＢのウォラー理事は、経済データ次第だが、今年3～4回の利下げが可能との、見方を示した。実際には経済データ次第で1～2回とも発言しており、インパクトは小さい。