H.Uグループホールディングスは通期営業利益を140億円～185億円から160億円～200億円に上方修正した。国内のPCR検査や抗原検査の動向や海外での抗原検査需要が一部顕在化してきたことから上方修正した。

また、2021年3月期第2四半期(4-9月)の経常利益は62.2％増の73億円となった。4-6月の84.6％減から大幅に改善した。患者の受診抑制により検査受託件数が減少する一方、新型コロナ検査の受託開始や滅菌関連事業で大口顧客への医材預託品販売が貢献したことなどが寄与した。

セグメント別では、受託臨床検査事業の営業利益は36.7％増の42億円。4-6月の89.8％減から大幅改善した。PCR検査や抗原検査のサポート開始やがんゲノムをはじめとした遺伝子関連検査が伸長した。

臨床検査薬事業の営業利益は21％増の39億円。4-6月の24.3％減から大幅改善した。新型コロナウイルスの迅速抗原キットの販売や大口顧客獲得費用の発生がなかったことなどが寄与した。

H.Uグループホールディングスの株価は160円安の2569円で推移している。