抗ウイルスガラス開発プロジェクトが、英国のイノベーション産業助成機関「イノベート ＵＫ」主催の「新型コロナウイルス感染症緊急対応イノベーション基金」から助成金を獲得した。新型コロナウイルスを低減させる機能を持つ抗ウイルスガラスはまだ開発されておらず、完成すれば建物や公共交通機関など接触する物体の表面として採用が拡がりそうだ。

国内では鉄道車両の抗ウイルス化が始まっており、ＪＲ西日本や近鉄に続いて、阪神電車・阪急電車も保有する1600両全車両を9月末までに抗ウイルス加工を施す。アイカ工業が抗ウイルス性能を付与したメラミン化粧板で新型コロナウイルスの低減効果を確認しており、シキボウも抗ウイルス加工を施した繊維素材「フルテクト」に効果があると発表している。新しい日常では、抗ウイルス加工が製品を差別化する異なりそうだ。