子会社の富士レビオは、自社で販売している化学発光酵素免疫測定法を用いた全自動検査機器「ルミパレス」で使用する、専用の新型コロナウイルス抗原検査試薬の製造販売承認を申請した。抗原検査は検体を地方衛生研究所などに運ぶ必要がないため、既に中規模病院などに設置されている「ルミパレス」で、1時間に最大120人分の検査が可能となる。

専用機器を用いない新型コロナウイルス抗原迅速診断キット「エスプライン」は、5月13日に製造販売承認を取得しており、週20万テストの生産体制を構築している。「エスプライン」は旭川工場を新設し、さらに20万テスト分を生産する。東芝は東芝ホクト電子の旭川工場で生産体制を提供し、日立も付帯業務で参画することとなっている。医療機関の選択肢が増えるため、抗原検査の普及に貢献する。