フェローテックは、アドバンテッジアドバイザーズを割当先としてＣＢを発行し、37億円を調達する。2021年2月4日までロックアップがかかっているが、潜在株式数は393万株となるため、10.5％の希薄化懸念が生じる。フェローテックは、真空シールや石英製品などの半導体装置関連事業が主流だが、新たな事業の育成が急務と見て、半導体ウエーハ、石英やセラミックスなどの半導体用マテリアル製品、パワー半導体用基板、精密部品再生洗浄を戦略部門と位置づけている。

パワー半導体用基板では、工作機械、自動車向け分野で大きな需要が見込まれるＡＭＢパワー半導体用基板の開発に成功しており、中国での量産設備投資に16億円を充当する。日本、中国の半導体マテリアル製品の設備更新、増強投資に11億円、大口径半導体シリコンウェハー量産のための研究開発に10億円を充当する。アドバンテッジアドバイザーズとは、新規事業策定支援や事業提携支援などの事業提携契約を締結する。