コーエーテクモホールディングス（3635）は23日、2025年4～9月期（2026年3月期中間期）の連結純利益が132億円となる見通しを発表した。前年同期比17％減だが、従来予想（60億円）から72億円の上方修正となる。デリバティブ（金融派生商品）の評価益や受取利息など営業外収益が想定を上回った。

売上高は310億円（従来予想比3％増）、営業利益は78億円（同56％増）といずれも上振れした。既存タイトルのリピート販売が好調で、外注加工費や広告宣伝費の抑制も寄与した。経常利益は175億円と前回予想から約1.2倍の増額となった。

同社は9月に実施した自己株式の公募・第三者割当増資に伴い、1株当たり中間純利益を40円61銭（従来19円）とした。なお通期予想は据え置き。複数の新作タイトルが第3四半期以降に集中するため、販売動向を慎重に見極めるとしている。

市場では、金融収益の寄与で底堅さを示した一方、本業の利益水準はなお前期を下回るとの見方もあり、年末の新作投入が焦点となる。