注目銘柄

    注目銘柄 2025/6/17 10:16
    (6310) 井関農機 小型田植え機で国内市場攻勢 芝刈り機も100億円目指す
    (6310)井関農機は、コストを抑えた小型乗用田植え機で、国内稲作農家の生産意欲の高まりを背景に需要取り込みを図る。国内売上が全体の7割を占め、稲作に特化した製品展開が強みだ。競合の(6326)クボタやヤンマーが大型機械に強みを持つのに対し、井関農機は中型機中心で、軽量・コンパクトな機種は沈みにくく水田作業に最適とされる。

    コメ価格高騰や生産意欲の回復を追い風に、田植え機やコンバインなど稲作向け機器の販売が伸長、コイン精米機の利用増も追い風となる。さらに、脱炭素社会の流れを受けて電動製品のラインアップ強化にも注力し、芝刈り機など非農業向け製品も国内市場に投入。公共施設や農場での草刈り需要を見込み、芝刈り機の売上高を5年後に100億円規模まで拡大する計画だ。

    2025年12月期の業績予想は、売上高1,705億円(前期比1.2%増)、営業利益26億円(同35.4%増)、最終利益13億円(黒字転換)と回復基調にある。国内市場の構造的需要減少への対応として、経営資源集中や販売強化を推進しつつ、構造改革「プロジェクトZ」による収益性改善も進めている。今後も国内農機市場での優位性を活かし、持続的成長を目指す姿勢が鮮明だ。

    株価は期待を取り込む形で上昇後、一服しているが、上場来高値(3050円)までは距離がある。

株式情報更新 (6月17日)


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