注目銘柄

    注目銘柄 2025/6/17 10:15
    (4114) 日本触媒 核酸医薬品原薬の生産能力を10倍へ CDMO事業で成長加速
    (4114)日本触媒は大阪府吹田市の拠点において、核酸医薬品の原薬製造ラインを新設し、生産能力を従来比10倍に引き上げる。投資額は数十億円規模。核酸医薬品希少疾患や神経疾患など、従来の治療法が難しかった領域で次世代薬として開発が進み、国内外の製薬企業から原薬増産の要請が高まっている。今回の増強で、開発・製造受託(CDMO)事業の成長を加速させる狙いだ。

    核酸医薬品市場は、個別化医療や新たな治療法の需要増加を背景に、グローバルで年平均11〜14%の高成長が続く。市場規模は2030年に1.4兆円を超える見通しであり、CDMO分野も同年に2,000億円規模へ拡大する見込みだ。国内の主要プレイヤーは限られ、日本触媒は高品質な原薬供給力を武器に、今後のシェア拡大が期待される。

    2025年3月期の連結業績は、売上高4,093億円(前期比4.4%増)、営業利益190億円(同15.1%増)、最終利益173億円(同58.0%増)と大幅増益を達成した。2026年3月期は売上高4,050億円、営業利益170億円、最終利益150億円と減益見通しだが、核酸医薬品を中心としたCDMO事業の拡大が中長期的な収益成長ドライバーとなる。

株式情報更新 (6月17日)


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