三菱化工機は、日本製鉄から水素還元製鉄実証用水素製造設備を受注した。受注額は約200億円。納期は2025年3月。鉄鋼業の製造過程で排出される CO2は日本の産業部門全体の 40％を占めており、大きな課題となっている。製鉄プロセスにおいて排出する CO2 を最大 50％以上削減することを目指す。

水素還元製鉄は、従来の製鉄方法である高炉法と比べて、CO2排出量を大幅に削減できる技術として注目されている。今回受注した設備は、水素還元製鉄の実証試験に必要な水素を製造するもので、日鉄室蘭製鉄所に設置される。

三菱化工機は、独自の触媒技術を用いた水素製造装置を開発しており、今回の受注は、同社の水素製造技術が実証試験で活用される初の事例となる。