ヒラノテクシードのに電池材料向けの塗工機においては、世界トップシェアを誇っている。塗工機は、リチウムイオン電池の正極、負極、セパレータなどの塗工に用いられ、高精度で均一な塗膜を形成する塗工機を開発しており、電池の性能を向上させている。電気自動車（EV）の電池の需要が高まる中、自社製品の活用をシステム上で再現して、顧客のニーズを迅速かつ的確に把握するデジタルツイン事業に注力している。

自社の塗工機を2次元で再現したデジタルツインを構築し、顧客ごとに異なる、塗り込む電池材料の粘度や、乾燥時にあてる熱風の温度や量といった生産条件を何度でも自由に設定することができる。仮想空間にあるラインを動かすと、設定した条件が顧客の要望を満たすかどうかを調べる。デジタルツインを活用した標準化によるコスト削減やサービス展開で他社を差別化する。