子会社のセイコーソリューションズはＪＤＡＣ（日本データ通信協会）が発行する認定タイムスタンプの大手。認定タイムスタンプの発行件数は5億5700万件で、セイコーソリューションズは3億2600万件でおよそ6割を占めている。電子署名やタイムスタンプを使った電子契約はネット上で作成される契約書類が改ざんされておらず本物と証明するもので、これまで大企業向けに提供されてきた。

大企業向けにはタイムスタンプ発行数が多く、安定した帯域保証が必要な大規模システムに適した「ＶＰＮ接続タイプ」を提供するが、中小企業向けには既存のインターネット回線を利用し、低コストで利用出来るタイムスタンプ発行サービス「ＳＳＬ接続タイプ」を提供する。新型コロナの影響でテレワークが普及してきたが、「ハンコ」をつくために出社せざるを得ないことが問題視されている。電子契約が普及すれば、脱ハンコ社会の実現がニューノーマル（新常態）となりそうで、株価は保ち合い放れが期待出来る位置。