(8473)ＳＢＩ ＨＤ傘下のＳＢＩ地銀ホールディングスが、新生銀行に対してＴＯＢ実施し、保有株比率を19％から最大48％まで引き上げる。ＴＯＢ価格は1株2000円で、終値を39％上回っており、取得価格は1100億円規模となる。新生銀はＳＢＩ ＨＤと地方創生分野で協業関係にあり、地方創生パートナーズにも出資している。これまで保有株比率は20％以下で金融庁の認可は必要なかったが、ＳＢＩ ＨＤは銀行法に基づき主要株主認可を申請し、認可を取得した。

新生銀行の値幅制限は300円で、1740円がストップ高だが、寄りつくことはなさそうで、ＳＱ値算出に影響しそうだ。買い付け期間は9月10日から10月25日までで、新生銀行は「事前の連絡を受けておらず、取締役会の賛同を得たものではない」とコメントしている。新生銀の対応次第では、敵対的ＴＯＢに発展する可能性もありそうだ。