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    【テスラ、第3四半期は過去最高売上を達成】
    (TSLA)テスラの2025年7〜9月期決算は、総売上高が281億ドルと前年同期比で大幅に増加し、過去最高を記録した。米国での電気自動車(EV)購入支援策が終了する前の駆け込み需要が追い風となった。一方で、1株当たり利益は0.50ドルと市場予想の0.55ドルを下回り、利益面ではやや伸び悩んだ。

    粗利益率は18%と前年並みを維持し、アナリスト予想の17.5%を上回った。新型「モデル3」や「モデルY」の販売増が寄与したほか、電池コスト低減や効率改善も進んだ。ただ、価格引き下げ競争や販売奨励策の影響で、利益率の大幅な改善には至らなかった。

    通期(2025年12月期)の業績見通しについては、従来の計画を維持したとみられる。テスラはグローバル生産体制の拡充を続けており、メキシコ新工場の建設や自動運転技術「FSD(フル・セルフ・ドライビング)」の機能拡張が今後の焦点となる。

    市場では、売上の急伸を評価する一方、利益率の改善ペースの鈍さを懸念する声もある。株価は決算発表後の時間外取引でやや軟調に推移している。売上の拡大と製品ラインの強化は評価できるが、価格競争激化による収益圧迫懸念が残る。短期的には株価の上値は限定的とみられる。

株式情報更新 (10月23日)


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