高知県で宇宙港（スペースポート）の開港を目指す動きが本格化している。高知県を中心とした産学官の有志団体によって、一般社団法人スペースポート高知が設立された。宇宙産業は2040年に市場規模が150兆円に達すると予測されており、日本国内でも宇宙輸送インフラの不足が課題となっている。高知県は太平洋に面した地理的特性を持ち、宇宙港立地に最適な環境とされる。

（6289）技研製作所は、国土交通省の「月面等での建設活動に資する無人建設革新技術開発推進プロジェクト」にも参画しており、圧入技術による月面基地建設に向けた技術研究開発を進めている。同社の油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」や回転切削圧入機「ジャイロパイラー？」は、地盤に打ち込んだ杭をつかみ、その引き抜かれまいとする抵抗力（反力）を利用して次の杭を打つことができるため、原理上、無重力空間でも施工可能である。

高知県で生まれ、世界中で稼働している同社の圧入機が、スペースポート高知から宇宙へと出発し、月や他の惑星でも活躍する未来が期待される。