（6622）ダイヘンは、同社が手がける蓄電池システムに組み込む産業用油入変圧器（個別受注品）の生産能力を、現在の1.7倍となる年間最大2,900台へ引き上げる方針を発表した。生産体制強化の一環として、これまでダイヘン電設機器が担っていた同変圧器の生産を、グループ会社である四変テックに統合する。

総額50億円規模の投資を行い、2026年10月に新工場（延床面積約5,200平米）を完成させ、2027年10月には既存工場（延床面積約3,100平米）の改修も実施する計画だ。

この生産能力増強は、再生可能エネルギー関連システムの需要増加を背景に、蓄電池システムの販売拡大を見据えたものとなる。また、生産統合による間接業務の効率化や自動化推進により、コスト競争力の強化も図る。今後、ダイヘン電設機器の油入変圧器生産工場跡地については、モールド変圧器の生産能力拡大を含めた活用策を検討する方針だ。