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クアルコムがAIデータセンター市場への本格参入を表明した。スマートフォン向け半導体で世界最大手の同社は27日、AI演算に特化した新型チップ「AI200」を発表し、2026年に出荷を開始する計画を明らかにした。高成長を続ける人工知能(AI)サーバー市場で圧倒的シェアを持つ米エヌビディアに正面から挑む構えだ。
AI200は単体チップとしての販売に加え、既存のコンピューターに増設できるカード型モジュールや、同社製サーバーラックの構成要素としても提供される。初の採用先はサウジアラビアのAIスタートアップ「ヒューメイン」で、2026年にクアルコム製チップを搭載した大規模AIデータセンターを稼働させる予定という。
さらに、クアルコムは2027年に次世代チップ「AI250」を投入する計画を発表。AI200よりも高性能化し、他社製プロセッサーを搭載する装置にも柔軟に組み込める設計とした。これにより、エヌビディアやAMDなど異なるアーキテクチャを採用するAIサーバー市場にも幅広く対応できる。
同社はこれまでスマートフォン用の「スナップドラゴン」シリーズで培った低消費電力設計を武器に、AI推論処理の効率化を進めている。生成AIの普及を背景に、AI計算のコスト削減を狙うクラウド事業者や政府系ファンドなどからの関心も高まっている。
株式市場では発表を好感し、クアルコム株は27日の米市場で前日比11.09%高の187.68ドルと急伸した。AIインフラ需要の拡大を背景に、同社が次の成長領域を開拓できるか注目が集まっている。
AIデータセンター向け参入はクアルコムの事業ポートフォリオ拡大を示す重要な転換点だ。スマホ市場の成熟で停滞していた収益構造を脱し、高成長のAI半導体分野に食い込む意義は大きい。エヌビディアとの性能差を短期で埋めるのは容易でないが、低消費電力・高効率設計を強みに差別化できれば中長期的な成長ドライバーとなる。
AI200は単体チップとしての販売に加え、既存のコンピューターに増設できるカード型モジュールや、同社製サーバーラックの構成要素としても提供される。初の採用先はサウジアラビアのAIスタートアップ「ヒューメイン」で、2026年にクアルコム製チップを搭載した大規模AIデータセンターを稼働させる予定という。
さらに、クアルコムは2027年に次世代チップ「AI250」を投入する計画を発表。AI200よりも高性能化し、他社製プロセッサーを搭載する装置にも柔軟に組み込める設計とした。これにより、エヌビディアやAMDなど異なるアーキテクチャを採用するAIサーバー市場にも幅広く対応できる。
同社はこれまでスマートフォン用の「スナップドラゴン」シリーズで培った低消費電力設計を武器に、AI推論処理の効率化を進めている。生成AIの普及を背景に、AI計算のコスト削減を狙うクラウド事業者や政府系ファンドなどからの関心も高まっている。
株式市場では発表を好感し、クアルコム株は27日の米市場で前日比11.09%高の187.68ドルと急伸した。AIインフラ需要の拡大を背景に、同社が次の成長領域を開拓できるか注目が集まっている。
AIデータセンター向け参入はクアルコムの事業ポートフォリオ拡大を示す重要な転換点だ。スマホ市場の成熟で停滞していた収益構造を脱し、高成長のAI半導体分野に食い込む意義は大きい。エヌビディアとの性能差を短期で埋めるのは容易でないが、低消費電力・高効率設計を強みに差別化できれば中長期的な成長ドライバーとなる。
