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(3101)東洋紡は、植物由来の樹脂「ポリ乳酸」を用いた工業用フィルムの試作品を開発したと発表した。ポリ乳酸はトウモロコシなどの植物由来の糖類を原料とするバイオプラスチックで、透明性が高く、光の屈折率が低い特性を持つ。同社は従来品よりも強度と寸法安定性を高めることに成功し、レーザーを使用する半導体製造工程での精度向上や歩留まり改善に寄与できるとみている。9月からメーカーへの試験提供を開始しており、今後の採用拡大を目指す。
東洋紡はこれまで液晶パネル用保護フィルムや積層セラミックコンデンサー(MLCC)向けフィルムなど、エレクトロニクス分野での素材供給を続けてきた。環境対応素材と高機能素材を両立させる開発戦略の一環として、脱炭素社会に向けた需要の取り込みを図る。
業績面では、2026年3月期に売上高4400億円(前期比4%増)、営業利益210億円(同26%増)、当期純利益45億円(同約2.2倍)を計画している。原燃料コストの下落に加え、フィルム事業の販売増と価格転嫁が寄与する見通しだ。ライフサイエンス分野など新規事業への投資も収益化が進みつつあり、前期に続いて最終増益を見込む。1株当たり配当は40円を据え置く方針。
市場では、環境配慮型素材の技術進展と半導体製造向け高精度フィルムの育成が業績拡大の鍵になるとの見方が広がっている。
東洋紡はこれまで液晶パネル用保護フィルムや積層セラミックコンデンサー(MLCC)向けフィルムなど、エレクトロニクス分野での素材供給を続けてきた。環境対応素材と高機能素材を両立させる開発戦略の一環として、脱炭素社会に向けた需要の取り込みを図る。
業績面では、2026年3月期に売上高4400億円(前期比4%増)、営業利益210億円(同26%増)、当期純利益45億円(同約2.2倍)を計画している。原燃料コストの下落に加え、フィルム事業の販売増と価格転嫁が寄与する見通しだ。ライフサイエンス分野など新規事業への投資も収益化が進みつつあり、前期に続いて最終増益を見込む。1株当たり配当は40円を据え置く方針。
市場では、環境配慮型素材の技術進展と半導体製造向け高精度フィルムの育成が業績拡大の鍵になるとの見方が広がっている。