注目銘柄

    注目銘柄 2025/10/7 10:52
    (6506) 安川電機 自律型ロボット開発で主導、エヌビディア・富士通と協業へ
    (6506)安川電機は、米エヌビディアと富士通と連携し、製造現場でロボットを自律的に動かす人工知能(AI)基盤の開発に乗り出す。世界的な産業用ロボットのリーディングカンパニーである同社が主導し、両社の先端技術と融合することで実用化を加速する考えだ。自律的に環境を認識し最適行動をとるロボットを生み出し、スマートファクトリー化や人手不足対応に道を開く。

    従来の産業用ロボットは定められたプログラム通りに動作するのが中心だったが、AIを活用することで複雑な現場の変化にも即応できるようになる。安川電機はロボット制御技術で強みを持ち、エヌビディア半導体と富士通の計算基盤を取り込み、より高性能かつ柔軟なシステムを構築する。製造業の競争力向上に直結する取り組みとして注目度は高い。

    さらに、ヒト型ロボットを開発するスタートアップの東京ロボティクスを買収した。同社のToroboは、製造業、物流業、サービス業など、さまざまな分野での活用を想定したヒューマノイドロボット。

    最新の2026年2月期第2四半期累計(3〜8月)決算は、売上収益2,602億円(前年同期比0.5%減)、営業利益233億円(同1.8%増)、純利益182億円(同2.2%増) となった。売上は横ばいながらも、利益はコスト抑制効果で微増を確保した。

    通期業績予想については、従来の「売上収益5,150億円、営業利益430億円、純利益330億円」から、売上収益5,250億円、営業利益480億円、純利益370億円 へと上方修正した。円安や利益率改善を織り込んだ慎重ながらも前向きな修正である。

    今回の協業は、安川電機が培ってきたロボット分野の知見を軸に、AI分野の世界的リーダーを巻き込みながら新たな産業標準を打ち立てる試みといえる。製造現場の進化をリードし、国内外での存在感をさらに高める契機となりそうだ。

株式情報更新 (10月7日)


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