総務省が2021年度補正予算で、６Ｇ共同開発へ数百億円の補助金を計上することとなった。対象はオープンＲＡＮや仮想化技術に絞られている。オープンＲＡＮは、アンテナ部分と無線装置など様々なベンダーの機器を柔軟に組み合わせる無線アクセスネットワークのことで、ドコモ、楽天、富士通などが積極的に活用している。「５ＧオープンＲＡＮエコシステム」にはＮＥＣのほか、インテルやクアルコムなど海外の有力企業も参画している。

大手通信企業で相場的な面白さはないが、無線装置を手掛ける(6706)電気興業は、ＮＴＴが設立した「Ｏ－ＲＡＮ アライアンス」に参画し、仕様に準拠した無線装置が、ドコモが構築する５Ｇ商用サービス向けの無線装置に選定されている。