出前館は、2021年9月13日、海外募集による公募増資などで約800億円を調達すると発表した。第三者割当増資では(4689)Ｚ ＨＤに最大2274万株、韓国ネイバーに最大1664万株を割り当てる。公募増資は欧州やアジアなど海外で実施し、最大1605万株を発行する。合わせて自己株式324万株を処分し、調達資金は650億円をマーケティング費用に、100億円をシステム強化などの設備投資に、50億円を配達員増強資金に充当する。

発行済み株式総数は64.8％増える見通しで、調達資金は時価総額の約半分に相当する。そのため希薄化懸念で売り先行となっている。ウーバーイーツとの競争が激しく、積極的なＴＶコマーシャルを展開しているが、さらに広告宣伝費を増やす意向だ。デリバリーインフラは重要な経営資源だが、投資先行でも将来の業績向上は不透明。

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