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    新型コロナワクチン接種に期待と不安、政府総力体制もなお混乱に懸念
    ワクチン接種管理については、古くから(2784)アルフレッサ HDが、予防接種管理システム「ワクチンスケジューリングシステム」を提供しているが、これは乳幼児のワクチン接種予定の情報を医療機関と乳幼児の保護者の間で共有するもので、新型コロナワクチンに対応したシステムは(4488)AI insideが初めてと思われる。文字認識AIを搭載したAI-OCRサービス「DX Suite」を活用し、自治体のの予診票及び接種券から接種情報を読み取り、データの確認・修正、管理システムへ入力することで、業務を効率化する。

    厚生労働省は予防接種法の臨時接種に関する特例を設けており、市町村に準備を促しているが、現在確保している冷凍庫はマイナス75度用を3000台、マイナス20度用を7500台で、保冷ボックス用のドライアイスは国で一括調達する予定となっている。冷凍庫は市町村に対して最低1台割り当てと心許ない。

    ワクチン接種の実務についてはファイザーワクチンの場合、21日間隔で2回接種することになっている。一度に接種会場に配送される最小の数量は975回分で、室温で融解後、接種前に生理食塩液で希釈後、室温で6時間が消費期限と言われる。医療機関では、ドライアイス又は超低温冷凍庫で保管するが、医療機関でのドライアイス保管は10日程度が限度とされており、10日で975回の接種が必要となる。

    平時には、医療機関からの発注を受けて卸業者がワクチンを納品しているが、今回は針・シリンジを含めて卸業者を設定してトップダウンで行う予定。ワクチン接種円滑化システム(V-SYS)はあるが、これは接種できる医療機関の情報だけで、接種には様々な困難が予想される。

株式情報更新 (4月25日)


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