サインポストの前2月期売上は11.2％減の26億円、営業利益は26.6％減の2億7200万円、純利益は17.1％減の2億円となった。コンサルティング事業では、地方銀行の取引が継続し、金融機関5行と新規取引を開始するなど、売上は11.3％増の23億円、利益は10.7％増の5億4700万円となった。イノベーション事業では、スーパー向け無人ＡＩレジ「スーパーワンダーレジ」の実証実験を進めたものの、実際の販売には至らなかった。売上は80％減の1600万円で、研究開発費の増加により1億9400万円の損失計上となった。

2020年2月期売上は21％増の32億円、営業利益は34.1％増の3億6500万円、純利益は15.9％増の2億3600万円を計画する。コンサルティング事業では大規模なプロジェクトが終了するため、上期は低調に推移するが、下期は勘定系システムなどの改修受注が増加する。下期は「スーパーワンダーレジ」を小売業に本格展開する。ＪＲ東日本スタートアップとの合弁会社がカギになりそうだ。今期からコンビニ向け「ワンダーレジ」の販売権を付与した企業からの権利金計上も始まる。

ＡＩレジ・無人レジの分野では注目されるが、電子タグ「ＲＦＩＤ」のコンビニ導入を政府は進めている。「ワンダーレジ」のようなカメラ読み取り方式が普及するか、慎重に見極めたい。サインポストの株価は75円安の3140円